ブロータス:Marcel Broodthaers 1

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Marcel Broodthaers: A Retrospective

MOMA

Through Sunday, May 15

 

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少し前に見た展覧会です。今までほとんど”コンセプトはわかるかもしれない”というのがコンセプ

チュアルアートを見た後の私の感想でしたが、そういう理解しようとする回路を通す作業なしに

”これはなんだかおもしろい!”と感覚が先にきたマルセル・ブロータス: (28 January 1924 –

28 January 1976) のコンセプチュアルアートの展覧会です。 (撮影はOKでした。)

 

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BelgiumのBrusselsに生まれたBroodthaersは十代の頃から文章を書き始め地元ベルギーのシュール

レアリズムに傾倒します。40才まで貧乏なアヴァンギャルドの詩人、フィルムメーカーでしたが、

“I, too, wondered whether I could not sell something and succeed in life. For some time I had been no good at anything. I am forty years old… Finally the idea of inventing something insincere finally crossed my mind and I set to work straightaway. ………”

1964年にこの言葉を書いたのを機に(美術学校などへは行っていませんが、)ヴィジュアールアー

ティストに転向します。最初の作品は売れ残っていた50冊の詩集本を石膏に埋め込んだものです。

‘Marcel Broodthaers,’ a Knot of Riddles in a MoMA Retrospective

(“Pense-Bête,” or “Memory-Aid.”:作品はこのサイトで写真が見れます。)

 

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初期の作品はベルギーで手に入りやすい卵の殻、ムール貝の殻を使ったものがたくさんあります。

英語ではMussels ですが、フランス語でムール貝はMoules、またMouleは Moldの意味もあり”作る”

という行為も掛けているそうです。 ムール貝はベルギーの食生活にはとても関わりの深いものだ

そうです。

卵は新しい命の入れ物というメタファーであり、卵の殻は壊れやすく、捨てられた物である。そして

中身がもうない空でもある。たとえば白いキャビネットがもろい卵の殻で埋められてしまった時キャ

ビネットはもうキャビネットとしての機能がなくなり、キャビネットの存在自体が危ういものになっ

てしまう、というように思考は何層にも重なっていきます。

 

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Broodthaersは同じベルギー人であり言葉とイメージとの関係を探ったマグリット:René Magritte から

大きな影響をうけています。1940年代の半ば20才の時に当時47才のマグリット に会いマラルメ:

Stéphane Mallarméの詩を読むように薦められます。

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Marcel Broodthaers – Le Corbeau et le Renard (1967)

<その2へ続く>

 

 

 

 

Categories: Gallery and Museum

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